りゆです。
今練習している曲に「涙そうそう」がある。
三線の伴奏と優しくどこか悲しいでもカラッとしているそんな歌。私の大好きな歌だ。
練習を兼ねていると、やはり歌詞の意味やタイトルの意味をきちんと知っておきたいと思うようになった。気持ちの込め方がもっと変わってくるだろうというものだ。
私は最初この歌は、その時戦争物の読み物を読んでいたこともあって、沖縄戦でのことについて歌っているのではないかと思っていた。「かえらぬ人を想う歌」だということには気づいていたのだが、実際どういう状況だったのかを知りたくて調べ始めた。
調べていくとこの歌の歌詞は「年の近かった亡き兄への想いを綴った歌」ということがわかった。そしてタイトルの涙そうそうは「沖縄の方言で涙がぽろぽろこぼれる様子を表す」とあった。
美しい言葉の響きだなと思った。涙がぽろぽろ零れ落ちる意図しないあの瞬間。表現の仕方によっては重く暗すぎる雰囲気になる可能性もあるが曲を聴いていてもそんな雰囲気はない。
ただ、本当にどうしようもなく胸が締め付けられる、そんな瞬間がちらっと覗く曲調。雰囲気。そして三線のなつかしさ。
沖縄のイメージも相まって、涙そうそうは聴く人の心を、私の心を打つのだろうと感じた。
正直民謡として歌うには涙そうそうは結構難しい曲だと思っている。単純に自分の技術が追い付いていないだけなのだが。(笑)
でもやっぱり民謡っぽいあの声の揺れ方とか、入り方の微妙なずれとか、まだまだ再現するには程遠い。何より楽器と合わせて歌うだけで完成度は半分くらい落ちてしまう。
それでも一歩ずつ、大好きな曲だからこそ歌詞の意味や届けたい想いを大切に、歌いこんでいけたらと思う。
練習頑張ろ!