りゆの頭の中

そうだ、武道館に行こう。

 

 

りゆ、幸せになってね。

 

 

そう言ってもらえることが最近何度もあった。

自分の今までのことを話したり、家庭事情の話をしたりしたあと相手の人がかけてくれる言葉だった。

 

私は別に不幸な場所に生まれ育ったとは思っていない。家族のことが大好きなことは変わらない。ただ、合わない部分があるんだと気付いただけ。でも確かに自分の本当にやりたいと思うことを叶えてきたかと言われたら、叶える以前に挑戦してもいなかった。

自分の希望を言ったところで、「大学卒業してから」だったから。

両親は大学卒という経歴は絶対に持っていた方がいいという考えだった。その考えは間違っていないと思うし、大学卒を持っているおかげで私の進みたいと思うある1つの方向に踏み出しやすい環境に今あるのも確かだった。

 

でもそれは私が願う心からの1番ではなかった。

 

私の発揮できる能力と周りの反応を見て確かに役立てそうだと思う、そういうものだった。私もいつかはそれをやってみたいと思う。でもそれは今じゃなかった。1番ではなかった。

 

 

じゃあ1番は?

 

 

私が小学1年生の頃ころバッと目の前に見えたのはスポットライトに照らされ指を天井に突き刺す姿だった。

私が中学生のころ楽しくて楽しくていつまでもやってたいと思ったのは、学芸発表会の役者たちが踊るダンスとお芝居の練習だった。

私が目の奥まで輝かせたことは、体育館のライトを一身に浴びながら羽のように軽いからだとどこまでも動けそうな足を動かし、ボロ負けしてもおかしくない格上の相手を追いつめた中学シングルスデビュー戦の舞台だった。

私が高校のころいつまでも続いてと願ったのは、体育祭の応援団の応援合戦で披露する演目のダンス練習の時間だった。

私が心配してないと言われたのは、自分のことにだけ集中し、試合して寝てを繰り返し、その階級で優勝した高校の競技かるたの大会でだった。

私が大学のとき言われて嬉しかったのは、英語の歌詞を歌うことが好きで通学路自転車をこぎながらずっと歌っていた効果か英語の担当教師の人に発音が良いと褒められたことだった。

私が養成所に通ってやりたいなと気づいたことは、誰かの何かになることではなく、自分を表現したい・何かを生み出したいという想いだった。

 

ずっとずっと今も昔も変わらず好きなことは、自分の中に沸き上がった感情や言葉やメロデイーを思い付いたまま歌うことだった。

 

 

そう、これなんだよ。

 

 

身体を動かすことが好きで、音楽が好きで、歌を歌うことが好きで、自分の想いや心動いた時のその感情や喜怒哀楽を、メロディーに乗せ世界に放ち、生み出すことが楽しかったんだ。

自分の感じたことや頭の中のイメージを形(曲)にし、歌って踊って体を動かして届けることが楽しかった。

 

 

そして忘れられない目を奪われた景色。

 

それが日本武道館で見た好きだったアーティストさんのライブ中にモニター画面で映し出されたステージ側から見た客席の青いペンライトの光の海だった。

 

今でも忘れてない。目をつぶればすぐにそこに描ける、圧倒的な輝き。

 

あの景色に憧れて、でもなり方なんてわからなくて、家族に言えばバカにされ、それよりも奨学金は、就職先は、と言われる始末。見てみたいと思うその気持ちを言葉に出すはずがなかった。

ずっとずっと言わずに、心の声でさえもそんな無理しないでいいよと言ってくるほどになっても、心の奥の奥底ではその景色へのあこがれが潰えてはいなかった。

ずっとずっと、「いつか、叶うなら。」という想いが何年たっても本当に細い細い灯火だとしても消えなかった。

 

 

なら、いこうか。

 

 

きっとこのままじゃ後悔すると知っている。私が諦めが悪くいつまでもしぶといのも22年一緒に生きていれば知っている。自分で実際にやって自分の頭で納得するとこまでやらないと諦められないのも知っている。

なら、やるしかないじゃん。と。

幸い、両親の願い「大学卒業してから」も今年の3月でクリアする。つまりストッパーがなくなるのだ。ならば、やれること全部やって、身体張れるときに張って、年齢とか身分とか自分の使えるものも全部使えるということ。それでだめだったならもうそれは「これはだめだ!」と納得できるだろう。今までもそうだったし。

 

 

でも今はまだ、何にもやってないから。

 

 

やる前から諦めろは無理な話なんだ。なにもやってないのにどこをどんな理由で諦めたらいいの。まっとうな理由がないのに諦めろとか無理でしょ。少なくとも私自身が納得しないよ。

 

私自身が納得しなきゃ、終わらないんだよ。

 

終われないんだよ。私自身の夢を私が叶えてあげなかったら一体誰が叶えるの。誰もいないんだよ。

 

 

まあ今こんなことを言ったところで、大した結果も実力もないから相手にされないのが目に見えてるわけです。

1年間歌ってみた動画は作っているから2020年は進んでいたし、その前の養成校通ってた2019年よりも進んでる。あ、ちゃんと進んでるね。でもこれだけじゃ全然足りないわけだ。

でもそうやって、少しずつ少しずつ手探りでも自分のやりたいことに手を伸ばして、やっと言えるようになったことだから、まあ超絶スローペースかもしれないけどいいのです。後退してないから。進んでいるから。

2021年も進んでいけばいいんだ。自覚した分、夢を言えた分、具体的な目標値を決めた分、そこに行きつくために何が必要か、具体的に何をしたらいいか見えてくるから。

あ、あと期限!  30歳までには達成したいな、20歳代のうちに!

 

 

誰にも相手にされなくても、私が願った、自分の見たい景色を見に行く計画、そこに立つ私の姿は思い描けているから。

少しずつ近づいていこう。7年後、私が心から笑っているように。

 

 

千里の道も一歩から。 まずは卒論終わらせます。(悲鳴)

 

 

 

2021.01.07 【そうだ、武道館に行こう。】

 

 

 

ABOUT ME
りゆ
歌・ラジオ・作詞作曲が好きな女の子。J-pop,沖縄民謡,ときどき洋楽をうたいます。日課はラジオ #りゆトーク の配信。なりたい自分に向かって変身中。