10分日記

どこまでも親は特別

 

「心臓が痛い」

 

いつもとは明らかに違う様子で発せられた言葉に思わず動きが止まった。

夜中に何度も起きてしまった。それでも今も痛い。もともと持病もあるしそういうことかな。

冗談めかして言われたってちゃんと笑えなかった。

もう出る時間だからと家を出て帰ったら、まだ本人が病院から帰ってきていなかった。

 

 

そういうときっていろんなことを考える。

最初は大丈夫だろうとそんなに気に留めなくても、だんだん本当にまずい状況だったらどうしようと怖くなる。

実の親なんて年齢のせいだったり、お互いの距離間のせいだったり、お互い意地になっていたり今更素直になるのが恥ずかしかったりで本音をぶつける機会なんてあまりない。吐露する機会なんてもっとない。

 

でも急に、私たちの前から親の存在が消えたら?

もう二度と、その身体で、その笑顔で、その瞳で自分を見てくれること触れてくれることがなくなったら?

 

そうなってからでは何もできない。一緒に何かすることは叶わない。伝えたいことがあっても、その反応を見ることは叶わない。

 

 

親にとって子が特別なように、子にとって親はやっぱり特別な存在なんだと思う。

私たちの親も親である前に一人の人間。だから人として合わないということはきっとあると思う。だけど、やっぱり親というものは特別なのだ。

生まれる前から一緒にいていろんなことをめいいっぱい吸収するときに一番近くにいた存在。ずっとずっとそばにいた人。

 

たまにはこういう事件や何かの行事だからと理由をつけて、甘えたり心配をみせたり感謝を示してみるのもいいんじゃないかな。

相手がるときに伝えられる幸せ。反応が返ってくる幸せをかみしめてみる。

 

いつまでも続く命じゃないからこそ、ね。

 

 

 

ABOUT ME
りゆ
世界一幸せな女性です。ビビり。ライター,歌い手,心理カウンセラーの3本柱を作るべく活動中。ブログ書いたり、歌ったり、三線を弾いたり、カウンセリングしたり、小説書いています。好きなものは大豆製品と MASAAKi TAKAHASHi 。特技は布団干し。前田デザイン室ぬけだ荘住人。