夜遅くまで残って勉強や残業をしてると、いざご飯を作ろう!となれないときってある。
単純に疲れたから手軽にすませたいと思うことってある。
そういう時は遠慮なく手を抜いちゃおうってお話。
今日は夜遅くなる組でお腹が減ったからパスタを作った。
ソースはお手軽市販ソース。そこにお互い持ち寄ったきのことベーコンでグレードアップ。
居残り組でおしゃべりしながら“茹で過ぎたね”とか言いつつ食べるパスタ。話す話題は色々で食器の音とおしゃべりの音が楽しく響く。
研究のため実験のために遅くまで残っているメンバーは限られる。実験の家庭的に途中で終われなかったり、やり直しとかそういう理由で夜遅くまでいることもある。
週末だろうと休日だろうと週初めだろうと関係ない。日々目指す結果や値、出てくる謎やその効能を確認するために時には夜まで研究室にいる。
人気の少ない大学の研究室や実験棟、で淡々と過程を進め実験を行うその環境が私は好きだった。世間から隔離され別の時間が、ゆっくりと淡々と流れてる。
コポコポ沸騰する丸形フラスコや、何本もある試験管を窓辺の水道でカチャカチャ洗い純粋を何度も何度もかけて洗うその工程も好きだった。白衣を着て加熱時間をまったり、延伸が終わるのを待ったりするのも好きだった。
ふと気づいた瞬間見る窓からの外の景色や空の色、星空や街の光、反射して映る実験室の風景が好きだった。
そんな実験から返ってきてのパスタ会。もといパスタ部。
「素敵な月曜日の夜だ」と誰かが言った。みんなで「ごちそうさま」と手を合わせた。
これだけで十分幸せな空間なんじゃないかなと思う。
どこか頑張ってるなら、どこかで楽して力を抜く。余裕があるなら、ちょっと簡単なひと手間を加えてみる。
力をふっと抜くことで、明日また頑張れるそんな気持ちになれるから。
また明日も淡々と。ひとつひとつ。
積み重ねて繰り返していこう。
