みんな年を取っていくのは自然なこと。年を重ね、必ず大人になってゆく。でもそれは年齢的なことであって、「人間的に」とか「精神的に」とかではない場合もある。
世間と関わっていれば、なりたい大人となりたくない大人は何となく見えてくる。本当に身体だけ大人になってしまった人…というような人を、見たことないわけじゃない。
最近は演技の勉強をしている影響もあってか、その人の雰囲気や言葉、振る舞いについて以前よりも目に入るようになっていた。
そして最近、これがあれば大人になれるではと思うものを見つけた。
それは「適当さ」だった。
「力の抜き方」とか「角のとれた丸さ」とも言い換えられること。これがあったら、大人になれるんじゃないかな…とふと思ったのだ。
自分の意見を主張しすぎるとか、かしこまりすぎるとか、びくびくしすぎるとか。そういうこともなく、いい意味で言ってあきらめているというか、しがみついてないというか。でも抜かないところは抜かず、ピシッと決めてくる。
その一瞬に惹きつけられるというか。かっこいい。って思ってしまう。
でもそのあとすぐ抜けてくる。(笑)
だから人間味もあって、かっこよくて、この人みたいな大人になりたい。って心に響く。
じゃあ「適当さ」ってどうしたら身につくんだろう?と考えて思いついたのは、「していいいんだよ」と自分に許可を出してあげることだった。
「~しちゃだめだ」と決めつけてるとか、逆に「~しなくちゃ」と決め込んでいるとか、それでは力は抜けずにガチガチだし、いい意味の適当さは出せないだろうから。
人によってガードの硬さや囲いの強さはきっとさまざま。
それでもうまくほどいて、適当さ・柔らかさを身に付けられなたら、すてきな大人に一歩近づけたらいいよね。
