最近寒いし朝からサクッと布団から出れない。そんな朝でもお仕事の時間はやってきて人がまばらな店内でもコツコツといつも通りの作業を進める。
流れる音楽に響くパック詰の音。
いつも通りの音がいつも通りに聞こえてる。心地よさはあるけど新しさはない感じ。
そんなとき、目の前にお行儀よくピッチリ並べられた焼きそばロールたちが目の前に現れた! 私の目もパチリ。
いったいなにごとですか??
帰ってきた答えは“幼稚園のお昼ご飯”。小さい子でも食べれるサイズのミニパンにお行儀よく乗せられた焼きそばに青のりと紅しょうが。
バットの上に本当にピチッとお行儀よく並んでいる焼きそばロールズが、先生の合図でピチッと並び座る保育園の子どもたちの姿と重なった。そしてその焼きそばロールを美味しそうにほおばる姿が、一瞬にして広がった。
思わずほほえんでいた。
クッと、背筋が伸びていた。
きっとこれ、どんな人でも経験があると思う。誰かの喜ぶ姿が浮かんだから、誰かの幸せそうな姿が想像できたから、「ああ、頑張ろう」って思えたこと。
友人の誕生日のサプライズを計画したこと。恋人の好きなものを買って行ってあげたこと。子供の好きな場所に連れて行ったこと。親に自分の給料で何かをご馳走してあげたこと。
全部全部、きっと計画してるとき、『相手の喜ぶ姿』が完全に想像できてたはずだ。その姿を思い浮かべながら、あーしたらいいこれはどーか、それじゃダメだ。などと言いつつも、楽しみながら動くその原動力になっていたはずだ。
そう、喜ぶ姿は人を動かすんだ。
喜ぶ姿、それは笑顔をうかべてるとこ、はしゃいでいるとこでも勿論いい。目をキラキラ輝かせ、夢中になっているその姿が、他の誰かを動かすんだ。喜んでもらいたくて。笑顔になってもらいたくて。
私たちは、そんな風に喜んでいるだろうか? 相手の行動を引き出す、喜ぶ姿,夢中でキラキラした目,心からの笑顔を浮かべているだろうか?
別に無理にってことじゃない。いつも無表情で“ありがとう”を伝えてない、なんてことはないか。ってこと。だってすごくもったいないじゃん。
心から喜ぶ姿は人の心を潤し、次の行動を起こす燃料になる。そしてまたそこから生み出された“幸せ”がまた次の行動を呼ぶ。永遠の幸せループ。
そうやって私たちの幸せが、広がっていけばいいな。